奥深い鹿児島ラーメンの魅力

九州新幹線が2011年に全線開通して以来、福岡や本州から鹿児島へ観光に訪れる人たちが増えました。そんな観光客の方たちに、鹿児島で是非、味わってほしいのは、「鹿児島ラーメン」です。



九州以外の人にとって、九州のラーメンは博多の長浜ラーメン久留米ラーメンのイメージが強いでしょう。けれども、この長浜や久留米ラーメンの影響を受けていない、地元独自のラーメンを誇るのが鹿児島ラーメンなのです。



長浜ラーメンなどは、屋台で飲食をしたあとのシメに注文できるような、細麺のとんこつラーメンで、替え玉でおかわりができる点が魅力です。一方の鹿児島ラーメンは一杯でご馳走になるくらいのボリューム感があります。麺は白くてまっすぐな太麺が多く、半濁スープが中心で、煮豚、キャベツ、キクラゲ、もやしなど具たくさんなラーメンが、昔からある主流タイプです。



とんこつラーメンにしては珍しく、味噌ラーメンの人気が高いです。



そして、ラーメンには、大根の千枚漬けやたくあんの漬物が付いてきます。



全国的に知られている鹿児島ラーメンに「まぐろラーメン」があり、いちき串木野市では地域おこしに一役買っています。



店舗ごとに、味や見た目、麺の太さ、スープなどがかなり異なりますから、鹿児島ラーメンと全てのラーメンをひと括りでまとめられないと思われがちです。けれども、その幅の広さも鹿児島ラーメンの特徴なのです。