おばあちゃんのごはん

私がいつ食べても「おいしい!!」と感激してしまうのはおばあちゃんのごはん。



いつも家で食べているような魚だったり、煮物だったりするのにどうしてもおばあちゃんの作ったごはんがおいしいのです。



先日、突然遊びに行って、あるものでぱぱっと作り、帰りに持たせてくれたイカと大根の煮物も、とっても柔らかく煮えたイカと短時間で煮たとは思えないほど味がしみた大根で、帰ってから「やっぱりおいしい!!」とにんまりしてしまいました。



以前、「なんでいつも何を食べてもこんなにおいしいのだろう。」とお正月に遊びに行ったときにお雑煮のレシピをとらせてもらったことがありました。



しかし、おばあちゃんの料理はいつも目分量。



「お醤油はこれくらいかなー?お酒はこのくらいいれようかねー?」とお玉にとってざっくりしたもの。



それでもできあがりはやっぱりいつもの味で、とてもおいしく、これが長年の勘なのかな。と思いました。



そしてある時、ふとおばあちゃんの作った料理だけではなく、出してくれる飲み物もおいしいことに気が付きました。



入れるところを見てみると、冷たいものはグラスに氷を入れて水を入れ、いったんグラス自体を冷やしてから飲み物をつぐ、お茶は湯呑を温めてからそそぐ、ぬるくなった飲み残しはささっと捨てて入れ替えてくれる。



といった細かな気遣いがあったのです。



おもてなしするという心遣いが料理にまで現れるんだ。



ととても納得しました。





高齢になり、腰もずいぶん曲がったおばあちゃん、あと何年食べられるかわかりませんが、今のうちにこのおもてなしの心を私もしっかり身に着けて置きたいと思います。